最後の大仕事

最後まで残ってしまった大仕事を片づけた。
所要時間にして15分ほど。
その大仕事とは、豆球点灯式である。
かれこれ1ヶ月以上になるだろうか。
この部屋にいるのも残り2ヶ月足らずというのに、豆球が切れてしまった。
新しい電球を買い、取り付けるが、なぜか点灯しない。
心なしかソケットと合っていない様にも感じられる。
そうしていくつか追加購入し取り付けてはみるが、あいかわらず点灯しない。
そのままの状態でも何ら不便はないので、しばらく放置しておいた。
しかし、明日にはこの部屋を明け渡し、備品の点検を受けることになっている。
そこで、疲れた身体を天井へ伸ばし、作業を始める。
電灯の仕組み上、蛍光管をすべて取り外さなければ傘を取り外せない。
非常にはずれにくく、四苦八苦しながら蛍光管3本を取り外す。
そしてやっとのこと傘を取り外し電気配線を拝む。
すると、豆球からでている黄色いコードがぷらーんとしている。
お、おまえかぁ!!
黄色いコードの接続先を探し当て、しばらくは外れることの無きよう、しっかりと挟む。
工具類を残していないので手で挟む。
と、深夜の作業のため暗がりでは作業がしにくいと蛍光管を1本点けておいたため感電。
いや、感電するって！と2秒ほど後につっこみを入れて手を離す。
ピリピリした感触に驚きつつ傘等を元の状態へ戻す。

背伸びした気持ちよさと達成感と普段にはない電気刺激で心地よく。
心おきなくこの部屋を去れる確信を抱いて眠りにつくのでした。